2026.06.19薬剤師アドバイス

夏の湿疹・かゆみの原因と症状は?痕を残さないためのケアも紹介

夏の湿疹・かゆみの原因と症状は?痕を残さないためのケアも紹介

暑い時期に気になる湿疹。原因は、汗や蒸れ、虫刺されであることが多いです。つらい湿疹に悩む方へ、自宅でできる対処法や湿疹の跡を残さないためのポイントを薬剤師が解説します。

梅雨〜夏に急増する「湿疹・かゆみ」の原因と症状の見分け方

暑い時期に出る湿疹の原因は何ですか?
暑い時期に湿疹が出やすくなるのは、以下の要因が関係しています。

暑い時期に湿疹が出やすくなる要因

  • 汗と皮脂の分泌
    暑い季節は汗をかく量が増え、汗や皮脂が肌に長時間残ることで毛穴が詰まり、炎症が起きて湿疹が生じることがあります。これがよく知られる「あせも」です。
  • 蒸れによる肌トラブル
    衣類や肌が蒸れて湿気がこもることで、肌への刺激が強まり、トラブルが起こりやすくなります。
    例えば、衣服の摩擦で「接触性皮膚炎」が起こることがあります。
  • 虫刺されによる反応
    蚊やダニなどの虫が繁殖する夏は、刺された部分が赤く腫れ、かゆみが強い湿疹のような症状を引き起こします。
  • 紫外線による影響
    暑い時期は紫外線が強くなるため、日焼けで肌がダメージを受けたり、乾燥でバリア機能が低下して炎症が起こりやすくなります。
  • カビやダニなどのアレルゲン
    湿度が高い夏場はカビやダニが増えやすく、それに対するアレルギー反応が湿疹やかゆみを引き起こすことがよくあります。

梅雨から夏にかけて、こうした複数の要因が関連し合って肌トラブルを招くことが多いです。適切なスキンケアや環境管理で湿疹の予防を心がけましょう。
湿疹の種類と主な症状を教えてください。
湿疹にはいくつかの種類があります。代表的な湿疹とその症状は以下のとおりです。

湿疹の主な種類と症状

  • あせも(汗疹)
    赤く細かいブツブツが出現し、かゆみを伴います。汗が溜まりやすい部位(首、背中、肘の内側など)に発生しやすいです。
  • 接触性皮膚炎
    特定の物質が肌に触れることで湿疹や赤みが生じます。たとえば、金属アクセサリーや化粧品、洗剤などが原因になることがあり、症状としてかゆみやヒリヒリする痛みを伴う場合もあります。
  • 虫刺され
    刺された部分が赤く腫れて激しいかゆみを伴います。特に夏場は蚊やダニなどの虫刺されが原因で湿疹のような症状になります。
  • アトピー性皮膚炎
    アレルギー体質の人に多い湿疹で、慢性的なかゆみが続くことがあります。汗や環境の温度・湿度 によって悪化する場合があり、顔や足、肘の内側などに症状が出ることが一般的です。
  • じんましん
    突然赤い膨疹(ぼうしん)が現れる皮膚症状で、激しいかゆみを伴うのが特徴です。原因は食べ物や気温差、紫外線など多岐にわたり、短時間で症状が消える場合もあります。
  • 脂漏性皮膚炎
    皮脂が多く分泌される部分(額、鼻の周り、頭皮など)に赤い湿疹が現れます。汗や蒸れによって悪化する傾向があります。

自宅でできる湿疹の対処法と跡を残さないセルフケア

掻きむしって痛くなったり「膿」が出たりした場合、どう対処すれば良いですか?
掻きむしった結果、湿疹部分が悪化したり、膿が出るようになった場合は、感染症の可能性があるため注意が必要です。以下の対処法を参考にしてください。

掻きむしりによる症状悪化時の対処法

  • 患部を清潔に保つ
    感染を防ぐため、患部をやさしく洗浄して清潔にします。ただし、強くこすらずぬるま湯で洗うようにしましょう。
  • 抗生物質配合の市販薬を使う
    膿や腫れがある場合、殺菌効果や抗生物質が配合された軟膏が役立つことがあります。ただし、広範囲に使用したり、長期間使うことは避けましょう。
  • 患部を保護する
    傷がある場合はガーゼや絆創膏で覆い、細菌の侵入を防ぎます。患部を触らないよう注意してください。
  • 速やかに医師の診察を受ける
    膿が出続けたり、患部が熱を持って赤く腫れている場合は、医師の診察が必要です。感染性湿疹や蜂窩織炎(ほうかしきえん)の可能性もあるため、適切な治療を受けましょう。

掻きむしらないようにするには、かゆみの段階で早期に対応することが大切です。強いかゆみを我慢している場合には、市販薬などで早めに対処しましょう。
湿疹の跡を残さないためにはどうすればよいですか?
湿疹が治ったあとに跡が残らないようにするには、以下のポイントが重要です。

湿疹の跡を残さないためのポイント

  • 掻きむしらない
    掻きむしりによって皮膚が傷つくと、跡が残りやすくなります。かゆみを早めに抑えることで傷を予防しましょう。特に小さなお子さんの場合は、手袋をつけたり爪を短く切るなどして物理的に掻きむしらない工夫をしてください。
  • 保湿を徹底する
    湿疹が治ったあとも、肌が乾燥すると跡が目立つ場合があります。保湿クリームやローションで患部をしっかり保湿してください。
  • 紫外線対策をする
    湿疹が治った後の肌は、刺激を受けやすく、紫外線によってシミや色素沈着が起こりやすくなる場合があります。患部が紫外線にさらされないように、外出時は日焼け止めクリームを使用したり、長袖や帽子で肌を保護したりしましょう。
  • ビタミンCやEを取り入れる
    ビタミンCやEなどの抗酸化成分は、肌の修復を助け、色素沈着を防ぐ効果があります。食事で補ったり、スキンケア商品を活用しましょう。
  • 早めの医療処置
    跡が目立つほどの湿疹や傷がある場合、皮膚科医の診察を受けて適切な治療を受けることも跡を残さないポイントです。医療用の保湿薬や専用クリームを処方してもらえることがあります。

跡を残さないために、湿疹を放置せず早めに適切なケアや治療を行いましょう。
家ですぐにできる、かゆみを抑える対処法を教えてください。
かゆみがあると掻きたくなりますが、掻きすぎると湿疹が悪化したり、傷ができて感染の原因になることもあります。まずはご自宅でできる以下の方法で、かゆみの軽減を試みてください。

自宅で行える、かゆみ対策

  • 冷やす
    かゆみのある部分を冷やすと症状が軽減することがあります。湿疹が出ている箇所に、清潔なタオルで包んだ保冷剤や冷たい水で濡らしたタオルを当てましょう。ただし、冷やしすぎには注意してください。
  • 保湿する
    乾燥がかゆみを悪化させることがあるため、低刺激で保湿力の高いクリームやローションを塗って肌を保湿してください。毎日保湿をすることが大切です。
  • 入浴で汗や汚れを洗い流す
    汗がかゆみを引き起こしやすいので、ぬるめのお湯で入浴し、肌を清潔に保ちましょう。ただし、熱いお湯は肌を刺激してしまうため避けましょう。
  • 衣類を見直す
    かゆみを感じる場合は、肌に刺激を与える化学繊維の素材や締め付けのある衣服を避け、柔らかい素材(コットンなど)でできた服を選ぶとよいです。
  • ストレスを減らす
    ストレスがかゆみを増幅させることがあります。リラックスできる方法(深呼吸や音楽を聴くなど)を取り入れてみてください。
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