
「気にしすぎない、触りすぎない 」がニキビケアのカギ
スキンケアや化粧品について、「知っているようで実はよくわかっていない」ということはありませんか?「美容相談Q&A」では、基本的な内容から専門的な知識まで、美容に関するさまざまなご質問やご相談にお答えしていきます。
今回は、顔にできると気になるニキビ。その正しい対処方法や予防方法についてご紹介します。
- そもそもニキビはどうしてできるのですか。
- ニキビは毛穴で発生する炎症です。
毛穴には皮脂腺があり、そこから分泌された皮脂と古い角質が混ざると角栓となって毛穴を詰まらせます。詰まった状態の毛穴から 分泌された皮脂は、アクネ菌という常在菌によって分解され、遊離脂肪酸という物質を作り出します。そしてこの遊離脂肪酸が皮膚に対して刺激となり、炎症を起こします。この状態がニキビというわけです。
言い換えれば、毛穴以外にできる吹き出物はニキビではないということになります。 - 思春期にニキビができやすいのはなぜですか。
- 皮脂腺がもっとも発達する時期だからです。
また、顔のTゾーンや鼻周り、あご、背中、胸元などにニキビができやすいのも、皮脂腺が発達しやすい部分であることが理由です。
- 大人になってもよくニキビができるのはなぜですか。
- 皮脂腺が発達しやすい肌質、つまりオイリー肌であれば、大人でもニキビができやすいです。
また、生理前や更年期などホルモンバランスが乱れる時期、ストレスが溜まっているとき、 食事や生活習慣が乱れているとき、洗顔時の洗い残しがあるとき、髪の毛が肌に刺激を与えているとき、肌を触りすぎてい るときなどもニキビはできやすくなります。
ニキビを予防するには、ニキビができやすい時期や生活習慣などを自分自身で把握しておくこが重要です。 - ニキビができたとき、どのようなことに気をつければいいですか。
- 一番大切なのは、「気にしすぎない、触りすぎない 」ことです。気にしすぎるとかえってストレスになります。また、触りすぎると炎症が悪化します。自分が気にするほど周りの人は気にしていないものですが、どうしても気になる場合は、パッチやコンシーラーなどで隠すこともおすすめです。
- ニキビの上からメイクをしても大丈夫でしょうか。
-
ニキビを「触りすぎない」ようにメイクをすれば問題ありません。
そして1日の終わりに、きれいにクレンジングすれば自然と落ち着いていくでしょう。
クレンジングの際は、肌をこすりすぎないよう注意してください。 - おすすめの化粧品はありますか。
- 肌を清潔にし、保湿できる化粧品であれば、自分が気に入ったものを使用して問題ありません。もちろん、 ニキビに特化した化粧品(炎症を防ぐ成分が配合されたもの)を使うこともおすすめです。
- なかなか治らないときはどうすればいいでしょうか。
- かゆみや痛みが2~3日経っても続いたり、悪化したりする場合、皮膚科の受診をおすすめします。正しい治療を受ければ、治りは早くなると思いますよ。
- 日常生活のなかでニキビを予防できますか。また、食べるとニキビができやすい食材はありますか。
- 特定の食材を食べることでニキビができやすくなることはありません。しかし、暴飲暴食はNG。規則正しい食生活と生活習慣が大切です。何より、肌の清潔と保湿を保ちストレスをためないことがニキビ予防の第一歩です。
ニキビができてしまったときは「気にしすぎない、触りすぎない 」を忘れないこと。丁寧にやさしくケアをして、きれいな肌を取り戻しましょう。