全身の乾燥が気になる季節。乾燥を悪化させない保湿対策をご紹介します。
ぬれた後こそ保湿のチャンス! 肌と髪の毛の乾燥対策
スキンケアや化粧品、新しい成分のことなど、分かっているようで実はよく分かっていないこと、案外多くありませんか?そこで「美容相談Q&A」では、基本的なことからちょっと専門的なことまで、美容に関するさまざまな質問や相談にお答えしていきます。今回は、寒くて空気が乾燥する季節に大切な全身の乾燥対策をご紹介します。
- どのような仕組みで肌や髪の毛は乾燥するのですか。
- 私たちの体はケラチンというタンパク質で覆われています。このケラチンが乾くことが、肌や髪の毛が乾燥するということなのです。
しかし、本来、皮膚はある程度潤っている状態です。なぜなら、体の中の水分が皮膚に届き、一定の水分量を保つ仕組みになっているからです。にもかかわらず乾燥するのは、環境的な要因が大きく影響しています。たとえば、湿度が低かったり、肌や毛髪が傷んでいたりすると、体の内部から水分が逃げやすくなって乾燥するのです。 - それは肌も髪の毛も同じ仕組みなのでしょうか。
- 違う点は、髪の毛は死んだ細胞であり頭皮内部からの水分補給がないことです。しかし、髪の毛は内部に含んだ水分を逃がさず一定の水分を保つ構造を持っています。そのため、髪の毛の外側の毛小皮と呼ばれる構造がとくに重要なのです。
- 乾燥した状態を放置しているとどうなりますか。
- 先述したケラチンというタンパク質は、乾燥すると硬くなってバリバリになります。ひどくなると割れて、ひび割れがどんどん広がっていきます。ひび割れたところからは、雑菌などが入りやすくなるため、炎症を起こす場合もあります。こういったことが肌の表面で起こっているのです。
そのため、スキンケアは汚れをとってきれいにするだけでなく、保湿をして肌が傷まないようにすることもとても大切なのです。 - 肌や髪の毛の潤いを保っている保湿成分にはどのようなものがありますか。
- 保湿成分についても、肌と髪の毛はほぼ共通しています。
大きく分けて、“水分をつかむ成分”と“水分の蒸発を防ぐ成分”があります。“水分をつかむ成分”はアミノ酸やヒアルロン酸などです。“水分の蒸発を防ぐ成分”は、いわゆる脂の成分。セラミドが代表です。
そして、この2種類の成分が一緒になって肌の角層の保湿力を高めています。 - 化粧品などのアイテムを選ぶ際、どのような成分が乾燥対策におすすめですか。
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各メーカーは、一番処方しやすい成分を選んで商品を作っていると思います。化粧品に使われる成分はどれも安全性が高く、使用感や効果はそれぞれです。
そのため、成分にこだわるよりも、自分の肌になじんで保湿を実感できるもの、信頼できるメーカーなど、なにより自分の好みに合ったアイテムを選ぶことが大切です。
もちろん、どんな成分が入っているかをチェックしたり、自分が気に入った成分が入った化粧品を見つけてみたりすることもとても良い習慣だと思いますよ。
- 髪の毛の場合、アウトバスで使う美容液もさまざまあります。こういったアイテムも使うべきですか。
- 髪の毛の乾燥対策の基本はシャンプーやコンディショナーですが、「もうちょっと状態を良くしたい」と思う場合にアウトバスアイテムはおすすめです。
- アイテムのより効果的な使い方はありますか。
- 肌も髪の毛も、「ぬれた後が保湿のチャンス」です。ぬれた状態のときは皮膚や髪の毛の表面がやわらかくなっています。そのため、保湿成分も入りやすくなります。
手を洗った後、お風呂から上がった後などに早めにローションやクリームをつけることを心掛けましょう。 - 乾燥がひどいかかとやひざなどのケア方法はありますか。
- コクのあるリッチなクリームやワセリンなどバーム系のアイテムがおすすめです。乾燥がひどいなと思ったときにすぐケアできるように、ひとつ持っていると安心です。
- 最後に生活習慣で気をつけることがあれば教えてください。
- 乾燥対策には、ビタミン類をしっかりとることが大切です。ビタミン類が豊富に含まれている緑黄色野菜を“意識して”食べるようにしましょう。また、お肉やお魚、卵など良質なタンパク質が含まれる食材もしっかり食べて、無理なダイエットはしないようにしましょう。
