漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。今回は、乾燥や湿疹、むくみなど気になる肌荒れにおすすめの漢方薬をご紹介します。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
こんな方に
- シミやニキビが気になる
- 顔がほてりがち
- 湿疹や皮膚炎に悩んでいる
主にどんな生薬が入っている?

上記4つに芍薬(シャクヤク)も加えた生薬から構成されている漢方薬です。桂枝茯苓丸は、血の巡りを改善することで肌の新陳代謝を良くします。血行不良による月経不順や月経痛なども改善する働きがあります。

比較的体力はあるものの、ときに下腹部痛やのぼせて足が冷えるなどの症状がある方の月経不順、更年期障害、しもやけ、シミ、湿疹・皮膚炎、ニキビなどに効果がある漢方薬です。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
こんな方に
- 肌が乾燥する
- 顔の血色が悪い
- むくみやすい
主にどんな生薬が入っている?

上記4つのほか、茯苓(ブクリョウ)、蒼朮(ソウジュツ)などの生薬から構成されています。当帰芍薬散は、血液の巡りを良くすると同時に、体内の余分な水分を取り除いて水分バランスを整えます。顔色やむくみの改善を期待できます。

主に女性特有の悩みを改善する漢方薬です。体力があまりない方の月経不順や更年期障害、めまい、立ちくらみ、肩こり、腰痛、足腰の冷え性、しもやけ、むくみ、シミなどに効果があります。
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)
こんな方に
- じんましんができやすい
- 皮膚炎が化膿しやすい
- ニキビが悪化する
主にどんな生薬が入っている?

上記 4 つのほか、川芎(センキュウ)、防風(ボウフウ)、茯苓(ブクリョウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)などの生薬から構成されています。十味敗毒湯は、じゅくじゅくして膿が出るような患部に関して、溜まった水や熱を出して改善していく働きがあります。

十味敗毒湯
主に膿が出るような皮膚疾患を改善する漢方薬です。体力は中程度で、じんましんや湿疹、ニキビ、皮膚炎、水虫などの改善に効果を期待できます。

〈監修〉渡辺 賢治 先生
春は寒暖差や花粉、紫外線の増加で肌が荒れやすい季節です。ホルモンの周期で肌が荒れる方には、桂枝茯苓丸や当帰芍薬散がおすすめです。肌全般には十味敗毒湯が使われます。野菜をしっかり摂取して十分な睡眠を取ってください。
漢方薬を選ぶ際には、トモズ各店舗の薬剤師・登録販売者にご相談ください。
漢方を利用する際のポイントと注意点
漢方薬には即効性を期待できるものと長期的に体質を改善していくものとがあります。後者の場合は、約3カ月は飲み続ける必要があるといわれています。また、自然の材料を使っているからといって副作用がまったくないわけではありません。体調が長く改善されないときには、医療機関を受診することも必要です。