
漢字ばかりが並んでいて難しそうなイメージがある漢方薬。しかし、「なんとなくだるい」「なんとなく手足の冷えがずっと気になっている」など、病気になっていなくても健康とは言い切れない「未病」の状態のときにとり入れてみることもおすすめです。肥満やダイエットに悩むときも、体のバランスを整える漢方薬を試してみませんか。
防風通聖散(ボウフウツウショウサン)
こんな方に
- 基本的に体力はある
- 食欲旺盛で間食も多い
- おなか周りに脂肪が多く、便秘がち
主にどんな生薬が入っている?
防風通聖散は、「防風」「黄芩」「大黄」「甘草」「麻黄」「石膏」など18種類の生薬から構成される。主に、肥満症の改善を目的として使用されており、便通が良くなる効果も期待できる。

内臓脂肪を分解燃焼し、生活習慣などによる肥満症を改善。最大生薬量28,000mg(日本薬局方防風通聖散中)からエキスを抽出。
防已黄耆湯(ボウイオウギトウ)
こんな方に
- 汗をかきやすく、体力がなく疲れやすい
- 水太り、とくに下半身がむくみやすい
- たくさん食べてないのに太り気味

更年期などのむくみや脂肪を落とす漢方薬。ホルモン変化などで低下した水分代謝を活性化し、溜まった水分を排出。
大柴胡湯(ダイサイコトウ)
こんな方に
- 基本的に体力はある
- ストレス発散のためについ食べ過ぎてしまう
- 全身に脂肪がついたガッチリ型

ストレスホルモンの増加を抑制し、脂質代謝を上げて余分な脂肪を減少。また、自律神経を整えながら、便秘を改善。

〈監修〉渡辺 賢治 先生
年齢を重ねるにつれて、やせにくくなったという声をよく聞きます。そんなときには漢方薬でやせやすい体に変えていくのはいかがでしょうか。もちろん基本は食事と運動です。生活を見直したうえで、自分に合った漢方薬を医師・薬剤師に相談してお飲みください。
漢方薬を選ぶ際には、トモズ各店舗の薬剤師・登録販売者にご相談ください。
漢方を利用する際のポイントと注意点
漢方薬には即効性を期待できるものと長期的に体質を改善していくものとがあります。後者の場合は、約3カ月は飲み続ける必要があるといわれています。また、自然の材料を使っているからといって副作用がまったくないわけではありません。体調が長く改善されないときには、医療機関を受診することも必要です。